胃腸の不調とストレス
公開日: 最終更新日:2026.08.10
なぜストレスで胃や腸の調子が悪くなるのか?(脳腸相関)
「内科や胃腸科で胃カメラ・大腸カメラの検査をしても『異常なし』と言われた」「市販の胃腸薬を飲んでも胃痛や下痢・便秘が改善しない」——このようなつらいお腹の症状に悩まされていませんか?
脳と腸は自律神経やホルモンを通じて常に情報交換を行っており、この強い結びつきを「脳腸相関(のうちょうそうかん)」と呼びます。強いストレスや心の疲労を感じると、脳からのSOSが自律神経を介して胃腸に伝わり、胃酸の過剰分泌や腸の異常な運動を引き起こして不調となって表れます。
ストレスが原因かもしれない胃腸不調チェック
消化器系の病気(潰瘍や炎症など)が見つからないにもかかわらず、以下のような症状や特徴が続く場合は、ストレスや自律神経の乱れが関係する「機能性ディスペプシア」や「過敏性腸症候群(IBS)」などの可能性があります。
| タイプ | 主な症状・特徴 |
|---|---|
| 胃の不調(機能性ディスペプシア等) | みぞおちの痛み・胃もたれ・少量で満腹になる・吐き気・胸やけが慢性的に続く |
| 腸の不調(過敏性腸症候群等) | 通勤途中や緊張した時の激しい腹痛・急な下痢、腹痛を伴う頑固な便秘や下痢便秘の交互 |
| 共通する特徴 | 仕事前やプレッシャーがかかる場面で悪化する、休日やリラックス時は比較的落ち着く |
受診の前に準備しておくと良いこと
「お腹の不調で心療内科に行っていいのかな」と躊躇する必要はありません。受診の際は、以下のポイントを簡単にメモしてお持ちいただくと診察がスムーズです。
- いつ頃から・どんな胃腸症状で困っているか(痛みの場所、便通の状態など)
- 内科や消化器内科での受診歴・検査結果(胃カメラ・大腸カメラ・血液検査など)
- 症状が出やすい時間帯や場面(朝の通勤時、仕事の会議前、食後など)
- 胃腸以外に気になっている心身の不調(不眠、強い不安、動悸、肩こりなど)
当院での胃腸・自律神経不調へのアプローチ
当院では、「気の持ちよう」などと片付けず、お腹と心の両面から根本的な原因を探り、症状をやわらげるサポートを行っています。
- 身体的・精神的な多角的鑑別: 問診だけでなく、必要に応じて血液検査(炎症・甲状腺機能・貧血・栄養状態の確認)や心理検査を行い、隠れた身体疾患や自律神経・精神面の影響を多面的に確認します。
- 体と心をつなぐ柔軟な治療提案: 消化器系に働きかけるお薬や漢方薬の調整、自律神経の乱れを整えるメンタルケア(お薬や心理療法)を組み合わせ、胃腸と脳の両方にアプローチします。
- 生活環境・職場ストレスへのサポート: 胃腸の不調の背景に過重労働や強いストレスがある場合は、主治医として休職診断書の発行や会社・産業医との環境調整までしっかり支えます。
「検査で異常がないから」と症状を一人で抱え込む必要はありません。お腹と心の不調を和らげ、安心して過ごせる日常を取り戻すお手伝いをいたしますので、どうぞ気軽にご相談ください。