動悸・息苦しさと不安の関係
公開日: 最終更新日:2026.08.10
なぜ「不安や緊張」で動悸・息苦しさが起きるのか?
「急に心臓がバクバクして倒れそうになる」「息が吸えていない気がして苦しくなる」「内科や循環器科で心電図をとっても『異常なし』と言われた」——このような突然の動悸や息苦しさに強い恐怖を感じたことはありませんか?
私たちの体は、強い不安・恐怖・ストレスを感じると自律神経の交感神経が急激に優位になります。これにより、心拍数の増加(動悸)や呼吸の浅さ・速まり(息苦しさ)といった身体反応が引き起こされます。身体検査で心臓や肺に異常が見つからない場合、心が感じた過度の不安や緊張が身体症状として現れている可能性が高いと考えられます。
不安が原因かもしれない動悸・息苦しさチェック
心臓や呼吸器の病気が否定されているにもかかわらず、以下のような症状や特徴が当てはまる場合は、不安障害やパニック障害、自律神経の乱れが影響している可能性があります。
| 観察ポイント | 主な症状・特徴 |
|---|---|
| 発作の出方 | 電車の中、人混み、会議中など逃げ場のない場所や緊張する場面で突然強い動悸や息苦しさが襲ってくる |
| 伴う症状 | めまい、手足のしびれ、冷や汗、胸のつかえ感、「このまま倒れるのではないか」という強い恐怖感 |
| 予期不安 | 「またあの苦しさが来たらどうしよう」と不安になり、外出や特定の場所を避けるようになる |
受診の前に準備しておくと良いこと
「心臓ではなく心療内科に行っていいのかな」と迷う必要はありません。受診の際は、以下のポイントを簡単にメモしてお持ちいただくと診察がスムーズです。
- 動悸や息苦しさが起きた日時や場所・シチュエーション(電車内、会議中など)
- 発作が起きたときの状況と治まるまでの時間(数分でおさまった、など)
- 他科(内科・循環器内科等)での受診歴や検査結果(心電図やレントゲン等)
- 現在服用中のお薬(お薬手帳をご持参ください)
当院での動悸・息苦しさ・不安症状へのアプローチ
当院では、「気の持ちよう」などと片付けず、お体と心の両面から症状の原因を探り、安心して過ごせる生活を取り戻すサポートを行っています。
- 身体疾患を見逃さない多角的な鑑別: 問診だけでなく、必要に応じて血液検査(甲状腺機能障害・貧血・栄養状態・炎症などの確認)や心理検査を行い、身体的要因と心身の不安状態を多面的に見極めます。
- 体と心に優しい適切な治療提案: 急な動悸や息苦しさを和らげるお薬(抗不安薬や自律神経調整薬、漢方薬等)の調整や、過度な不安を和らげるメンタルケア・認知行動療法的なアプローチを組み合わせ、安心感を養っていきます。
- お仕事や生活背景に配慮したサポート: 通勤時の電車が苦しい、職場で発作が出るなど、日常生活に支障が出ている場合は、主治医として休職診断書の発行や環境調整(通勤ラッシュの回避指示や業務配慮など)までしっかり支えます。
「また起きたらどうしよう」という不安を一人で抱え込む必要はありません。動悸や息苦しさの波を和らげ、安心して毎日を過ごせるようお手伝いいたしますので、どうぞ気軽にご相談ください。