休職を考える前に相談したいこと
公開日: 最終更新日:2026.08.11
なぜ「休職を迷っている段階」での相談が大切なのか?
「朝起き上がれず出勤するのが限界」「休みたいけれど職場に迷惑がかかると思うと決断できない」「休職したらキャリアが終わってしまうのではないか」——このように一人で悩んでいませんか?
休職は決して「甘え」や「逃げ」ではありません。限界を超えて悲鳴を上げている心身の安全を守り、破綻を防ぐための正当な医療措置(治療)です。一人で限界まで耐え続けてしまうと、回復までに余計な時間がかかってしまいます。「休職すべきか分からない」という迷っている段階で主治医に相談することが、ご自身の心身と今後の生活を守る大きな一歩となります。
休職を考える際に知っておきたい「3つの安心ポイント」
休職に対する不安を軽減し、前向きに療養に入るために知っておきたい制度やポイントがあります。
| 不安なポイント | 知っておきたい現実と制度 |
|---|---|
| 休職中の収入(生活費) | 健康保険の「傷病手当金」を利用することで、休職中の生活費として給与の約3分の2が最長1年6ヶ月支給されます。 |
| 会社や職場への影響 | 医師による休職診断書があることで、会社側も法的な配慮や業務引き継ぎの体制をスムーズに整えることができます。 |
| 復職や今後のキャリア | しっかり休養をとってから段階的な復職(時短勤務や業務配慮)を行うことで、多くの方が元の生活や職場に復帰されています。 |
受診の前に準備しておくと良いこと
「休職したいと言って怒られないか」と心配する必要はありません。受診の際は、以下のポイントを簡単にメモしてお持ちいただくと診察がスムーズです。
- 一番限界を感じている心身の症状(出勤前の強い動悸・吐き気、不眠、強い落ち込み、集中力途絶等)
- 現在の勤務状況やストレス要因(過重労働、人間関係、残業時間、出勤の可否など)
- 休職に関するご自身の希望や焦り(今すぐ休みたい、来月まで引き継ぎたい等)
- 現在服用中のお薬や他科での受診歴(お薬手帳をご持参ください)
当院での休職・就労サポート
当院では、これまで一人でプレッシャーや不安を抱えて限界までがんばってこられた患者様のお気持ちにどこまでも寄り添い、安心して心を開いていただける診療を心がけています。
- 身体疾患を見逃さない多角的な鑑別: 丁寧な問診に加え、必要に応じて血液検査(甲状腺機能・貧血・隠れ鉄欠乏フェリチン・栄養状態等)や心理検査を行い、強い疲労感や意欲低下の背景に身体的な要因が隠れていないかを多角的に鑑別します。
- 体と心に優しい適切な治療提案: 強い不安や過緊張、不眠をやわらげるお薬や自律神経を整える漢方薬の調整、無理のない療養計画を提案いたします。
- 主治医としての即日休職診断書発行・傷病手当金サポート: 心身が限界を迎えている方には即日の休職診断書発行や傷病手当金の手続きを迅速に行い、復職時にも会社・産業医へ向けた具体的で実用的な環境調整意見書を発行してトータルサポートいたします。
「もう限界かもしれない」と感じたら、どうぞ我慢を重ねず気軽にご相談ください。あなたの心と体の安全を最優先に考え、一緒に最適な選択肢を探していきましょう。